今から
ほんの10年前2013年ごろは



日本中どこの町に
TNR一斉に行っても



近隣町内会から



「野良猫に
手術をしようがすまいが
餌をやることは許さん!!」



「野良猫を
捕まえたなら連れて帰れ」



・・・などと厳しく言われ



市役所・町役場などの協力も
一切得られない中



近隣町内会の役員たちを
説き伏せるのに



ものすご~
時間を割いていましたが



世の中は
変われば変わるもので



今では



野良猫の不妊・去勢手術
《TNR》は当たり前となり



どこに行っても



そこの市役所・町役場
近隣町内会から



歓迎されるよ〜になり(笑)
やりやすい時代が来たもんです。



。。。。。。。。。。。。



・・・では



ここ最近のTNRを
振り返ってみましょう!



まずは



9月11日
福島いわきTNR一斉





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メス猫の5匹に1匹は
子宮・卵巣の病気を持っており



この一見
魚卵のように見える子宮は



《膿が溜まっている》
子宮蓄膿症です。



もし・・・



TNRの手術をしなかったと
仮定したら



この子はずっと
お腹が痛いままです。





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出産したが
子猫が育たなかった子



授乳させていた痕が
もの悲しいですよね・・・



住処も決まっておらず
飼い主もいない野良猫に



妊娠・出産・子育てが
いかに負担か



考えるべきです。



「子猫が見たい」
・・・そ〜思うなら



保健所・センターに行って



収容されてる子猫をもらって
育てましょう!





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この子も同じように
子猫は育たなかったそうですが



乳首の位置が
変則でしょ・・・



こ~ゆ~子は
実はたくさんいるのです。



この子のように
変則乳首は普通としても



生まれつき乳首がない
メス猫を



私は何匹も見ています。



その子たちは
1匹の子猫を除いて全員



出産経験がある子宮でした。



飲みたいけど
お母さんには乳首が無い



飲ませたいけど
自分には乳首が無い



想像しただけで
つらくなります・・・



・・・だから
TNR



これはゼッタイです!!



。。。。。。。。。。。。。



翌9月12日



私たちは
北海道へ向かってGO!





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静かに流れる宮城県名取川



2011年3月15日



この名取川には
川面が見えないぐらい



いろんなものが
プカプカと浮いており



その中には



牛もいましたし
犬もいました。



もちろん
人間も・・・



私は自分の無力さを



まざまざと
思い知りました。





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2011年3月15日



私たちが最初に目指したのが
仙台空港です。



理由は
広島の田舎者には



有名どころを目指すしかなかった
・・・から



・・・だけど
通れない道もたくさんあって



結局
仙台空港の位置がわからず



気づいたら
若林区の荒井付近にいました。



このあたりを通ると



津波の恐ろしさを
思い出すと同時に



いろんな複雑な感情が
よみがえります。





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津軽海峡フェリーでの
おじちゃん&おばちゃん



ともに歩んで30数年
ともに年を取った・・・



皆さまは
ご存じないでしょうが(笑)



私たちは
こ~見えて



割と仲良しなんすよ(笑)


。。。。。。。。。。。。。



芦別到着




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芦別では



雑草のように
ニラが生えています。





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ニラの花です。
涼しそうでかわいいね♪





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芦別にはもうひとつ



雑草のように
いちごが生えています。





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ここは
ドクダミ草といちご




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芦別駅あたりの
石段の隙間にもいちご



元は
誰かが植えたのかなぁ・・・



北海道なのにね・・・



いちごが
どこでも生えとる・・・



それにしても
いちごは寒さに強いんじゃね




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多頭現場の子です。



北海道ぐらい広い町でも
人が住む場所は密集しているから



室内閉じ込め多頭現場も
たくさんあります。



もちろん



内外出入り自由の多頭現場も
あるにはありますが・・・



日本全国共通の
《多頭あるある》が



ウイルス性の猫風邪の後遺症で
眼瞼癒着





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この子はたまたま



癒着部位が
切開できるタイプだったので



切開しました。



時間が経てば
切開部位も落ち着いてくるし



だいぶ
見えやすくなると思います。




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同じ場所から来た
この子は



癒着部位にある
小さなスキマから見ると



すでに
眼球がダメになっていたので



切開しても痛いだけなので
このままにしました。



風邪をひいてすぐ
点眼なりなんなりしてあげたら



こんなことには
ならんかったのにね・・・



こ~いった猫の眼病は
《多頭あるある》です。




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オス猫のオシッコが出にくく



ジャリジャリの砂が
詰まっていました・・・



尿検査をしたら
ストラバイトでした。



ジャリジャリだから



見ただけでストラバイトだと
わかりますが



それだと
飼い主を説得しにくいので



私は尿検査をして
それを見せて



事の重大さをわかってもらう
戦法を使ったりもします。



市販の安価な
ドライフードを食べていたら



オス猫のほとんどが
尿石症になります。



尿石症になると
尿道が詰まって



ほんの2〜3日で
尿毒症で死んでしまいます。



TNRボランティアさんを通じて
いろいろ説明して



この子の餌やりさんには



ロイカナフードに
変えてもらいました。



今まで買い与えてきた
安価なフードから



ちょっとお高いロイカナに
変えてもらうことは



厳しい話にはなりますが



私は自称・動物愛護家
病気は治療より予防



手術をして終わりではなく



こ〜ゆ〜ことを
しっかり理解してもらうことも



私の役目だと思っております。







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9月14日
芦別TNR一斉のころは



まだ北海道でも
蝶々が飛んでいました。





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そして・・・トンボ



実は
このちょっと前に



千葉先生の肩に
トンボが止まって



それが
うらやましかったので
※私は子どもです(笑)



トンボに
止まってもらおうと・・・



片付け中のTNR一斉会場を
抜け出して



手をかざして待ったのです。




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何匹かのトンボに
止まってもらって満足



ヨシ!!
片づけるか!(笑)



。。。。。。。。。。。。。




北海道は広いから



北海道の中が
県みたいに分かれていて



それを色分けした地図




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私たちがいつも行ってる
芦別市は



空知振興局内にあり



この地図で説明すると
青い色の場所にあります。



今回はその隣の
北海道のど真ん中にある



白色の上川振興局を
飛び越えて



ピンクっぽい
オホーツク振興局内にある



雄武町に行きました。





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なんか・・・
寒そうでしょ・・・



空の色が
オホーツクでしょ!




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酪農大国なので
獣魂碑がありました。



毎年
大きな供養会をしているそうです。




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雑草防止に砂利ではなく
《ホタテの貝殻》



なんか・・・
北海道って感じ♪





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紋別市役所から視察



再来年度から
TNRの補助金が出るそうです。




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9月15日
雄武TNR一斉当日の



オホーツク海



こんな天気でしたが
翌朝は天候に恵まれ



オホーツク海から昇る朝陽を
見ることができました。





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午前5時すぎ




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太陽が出てきました。





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いかに太陽信者の私とて



普段は



太陽を
まじまじと見ることがないし



水平線から昇る朝陽なんて
まず見れませんからね



ええもんを
見せてもらいました♪






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だいぶ昇った太陽と
みなしごバス



《運転手T》は
みなしごバスの中から



犬たちと一緒に
日の出を見たそう



私は外で《親友K》と
千葉先生とジロウ先生と見ました。




。。。。。。。。。。。。。




9月22日
広島本部TNR一斉




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初めて見ました。



いろんな場所に
癒着しまった子宮です。



白い塊も子宮です。





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取り出したら
形もイビツで・・・





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まぁ・・・取り出せたので
ヨシ!!



この子は術後
うちの猫部屋4Fに居て



私は予後が心配なので



毎日
何回も様子を聞いています。



。。。。。。。。。。。。。



9月23日
岡山TNR一斉





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シッポの先が
ズル剥けになった子が来ました。



猫のシッポの皮膚は
簡単にスポッと取れるので



こ~なってる子は
意外と多いです。



こ~なると生涯このままで
皮膚再生は無理なので



断尾しました。





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じょうずに断尾するので
痛みもほとんどなく



このまま
Rできますよん♪♪


。。。。。。。。。。。。。。




私が言うところの
すきま産業スペイクリニック



・・・で



停留精巣(陰睾)の手術ができない
・・・と返された子が



私たちのTNR一斉会場に
来ました。



停留精巣の手術ができない
・・・って(笑)



そ〜言えば
他のスペイクリニックでも



停留精巣だからという理由で
TNR会場では手術せず



わざわざ
遠く離れた自院に連れて帰って



手術したって話もありましたが



こんなだから



《TNRに特化した》
《TNR専門病院》



スペイクリニックが



世間に
バカにされるのですよ〜ッ!!



・・・だって
停留精巣の手術は



どこの病院でも
普通にやってる手術ですからね



ホント
この程度の腕しかないなら



TNRの世界から出て行ってほしい



TNRは基本
野良猫の不妊・去勢手術です。



明日には木に登り
明日には土管に入る猫たちが



安心して
手術を受けることができること



これ第一条件ですから!!



。。。。。。。。。。。。。




・・・とゆ〜ことで
お腹の中から出しましたよ〜ッ




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生後半年ぐらいの子猫だったから



お腹の中に残っているタマも
かなり小さかったけど



無事提出完了♪




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お腹の傷はこれぐらい
私の指の半分ほど




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停留精巣のオスは
結構たくさんいて



私の経験だと



TNR一斉時
最低でも1日に1匹はいます。



。。。。。。。。。。。。。。



右後ろ足がワナに掛かって
足先が欠けている子




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先だけがないのですが
仮にこの部位が治っても



歩くときに直接
骨と床がつくから



一生
痛みから解放されないので



これは断脚するしかありません!





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断脚しました。



断脚は断尾と違って
数日は痛いので



どうしようかと悩みましたが



お世話している人が
終生依頼のリピーターの方だったので



話は簡単に進み



手術から1週間後の
9月30日の姿
↓  ↓  ↓  ↓






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まったく
人馴れしてないので



傷口を見るのを
イヤがるから



無理やり見たくないので
ちょっとだけ
↓  ↓  ↓  ↓





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傷口は問題ないですね♪



。。。。。。。。。。。。。。




9月25日
鹿児島大隅TNR一斉



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大隅TNR一斉では



術後の子たちが
目覚めるまで



寝かせる方法を取ってます。



気道確保が完璧なら
来たときの入れ物に戻して



そこで寝かせるのも
術後待機のやり方のひとつです。



私的には
気道確保さえできるなら



どっちでも
構わないと思います。





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私たちの医療チームは
手術が早くて上手で



個々が
ムダのない動きをするので



麻酔量も極少で済み
猫の負担も少しで済みます。





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そっくりな母娘




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お母さんの手術を待つ間



健康チェックをしようと
抱き上げたら



気持ち悪くなるほどの
ノミの糞



早速
ブラベクトを滴下しました。




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目も治したくて
しっかり見ましたが



眼球は手遅れ状態でした。
無念です・・・




。。。。。。。。。。。。。。



犬猫みなしご救援隊では
普段の生活では



なるべく
ペットシーツを使わず



BOXティッシュを
主に使っておりますが



その方が
衛生的によいからですよ!



たとえば
テーブルの上にお茶をこぼしたとき



BOXティッシュか
ペットシーツ



どちらかしか
使えないと仮定したら



あなたは
どちらで拭き取りますか?



私はだんぜん
BOXティッシュを使います。



長らく保護活動を続けていると



ペットシーツが
役に立たないことがよくわかります。



そればかりか



破けると
ポリマーが出たりして危険!



一大産業の
ペット業界に騙されないで



正しい目を持つこと
これは大事なことです!





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この子はおとなしいから



ペットシーツの上に
乗っかってますが




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この子は
ペットシーツがイヤなのか



みごとに
ペットシーツを避けてます。




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普通は



養生テープで止めていても
こんなことになります。





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隅っこで
ぐちゃぐちゃ・・・



これだと
オシッコも吸いませんよね





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破る子もいます。




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被毛には
静電気でポリマーが貼りついて



大変なことになってます。



もちろん



ポリマーを
クチに入れたら大問題!




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猫をキャリーに入れて
移動させる場合は



ペットシーツではなく



BOXティッシュを
30枚から40枚ふんわりと



猫が隠れれるイメージで
入れてください。



BOXティッシュなら



オシッコもウン◯も
包み取ってくれるので



術前に
体が汚れることもありません。



。。。。。。。。。。。。。



お久しぶりの
広島市動物愛護センター



TNR(地域猫)手術室
9月30日




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突然
押しかけてみたら



やっぱり
今日も今日とて鈴木先生が



手術をしていました。



鈴木先生は



広島市が
地域猫活動を始めたころの



センターの所長です。



初めて会ったときのことを
私は今でも覚えています。



「所長として赴任してきた
鈴木です」



・・・と私に
挨拶をしてきた鈴木先生に



『あなたは
殺処分ゼロを目指さして



所長として
しっかり働く気があるんですか?』



私は
行政人には意地悪なので



かなり無愛想な態度で
言い放ったのですが



鈴木先生は私に対して



一切
まったく《ひるまず》



「もちろんです!
見ていてください!」



・・・と
ハッキリ答え



・・・私は
ちょっと驚きました。



あれから
9年ぐらい経ちましたかね・・・



有言実行



あのときのひと言は
定年退職された今も生きており



広島市のセンターの手術室で
月曜から金曜まで毎日



地域猫の手術を
こなされてます。




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鈴木先生が使っている
手術台は



広島市のセンターが
地域猫の手術を始めるってときに



《職人T》がこしらえて
プレゼントしたものです。



高価な手術台なんか
買わんでもええ!



そんなものに予算を使わず
猫に使うべきじゃ!



今でも



私のこの考えは
変わりませんがねッ♪




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センターでの手術は



手術以外の



鎮静から麻酔
毛剃や耳先カット
抗生剤やワクチン接種など



ぜ〜〜〜んぶ
独りでやらねばならんので



大変だと思います。



それでも



週に何日かお手伝いしてくれる
阿部先生と



年間1500匹くらいの
手術をこなすわけだから・・・



たいしたもんです!!



センターの所長が
定年退職後にセンターに戻って



手術をするだけでも
すごいけど



軽々と



年に1000匹もの猫に
手術するわけだから・・・



※※※※
センターでの手術には
ワクチン接種も含まれますが
獣医師会に頼むと
ワクチン接種は含まれません。





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頼もしい鈴木先生〜ッ♪♪



あのとき・・・



TNR手術の先駆者
山口先生に



『広島市の職員獣医に
手術を教えてください!』



・・・と
頼んだ甲斐があったよッ!



今では
広島市の半分以上の町が



地域猫活動に参加しとるしね



私も広島市に負けんよ〜に
頑張らんといけんね



そ〜思いました。