犬猫みなしご救援隊
広島本部の外装改修工事は



まだまだ続いております。



自前の建物を持つと
メンテナンスも自分でやるしかなく



いろいろと大変ですけど



私たちみたいに



建物内で
動物をたくさん生活させる



・・・となると



やはり
借り物ってわけにはいかんし



・・・ね






DSC_3464





広島本部は
建ててから今年で14年



その間に



軽いメンテナンスを
1回しただけだから



今回は思い切って
外装だけでなく



ステンレス網戸とかもすべて
新品にする予定なので



これでまた
この先10年は安泰かな・・・




DSC_3416




3階までは
塗装工事が終了したみたいで



養生シートが剥がされ
少し明るくなりました。




DSC_3443 (1)





たまにしか居ない私は
慣れるヒマがなく



たまに窓の外を人が歩くと
今でも



ギョ!ってなります(笑)



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




室内猪カンジ




DSC_3444





外に遊びに行っていた
カンジは



エレベーターで戻って来ます。



思い起こせば
このエレベーターには



山羊のこゆきも
鹿のUPAも



普通に
乗っていたなぁ・・・





DSC_3445




カンジ大明神


田原君より先に


エレベーターから
降りてきました(笑)





DSC_3446





田原君を押しのけて



先に
部屋にも入ります。



なぜなら
カンジは室内猪だから♪




DSC_3448




そして



マイケージに戻って
りんごを食べます。




DSC_3449




さすがイノシシ
何をするにもパワフルですから



歩いただけで
あたり一面



新聞紙やらティッシュやら
いろんなものが散らばります(笑)



だけど・・・
私の飼育経験では



イノシシは
大きいしチカラが強いけど



顔認識も早いし
生活リズムの覚えも早いし



なんたって



人間界のものを
容易に食べてくれますから



野生動物の中では



ダントツ
飼いやすいと思います。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



車いす鹿の
パンくんです。




DSC_3417




パンくんは
朝から夕方まで



外で車いすに乗って
青草を食べています。



青草を食べるったって



今の時期は青草が
そうそう生えてないので



うちの者たちは
青草を探して取りに行ってます。





DSC_3418





パンくんが好きな青草は
こんな感じの雑草です。



もっと暖かくなったら
どこにでも生えているけど



今はねぇ・・・冬じゃし
これを集めるのは大変でね・・・





DSC_3419





そのお蔭で
どうでしょう!



じゅうぶんなフンの量です。



ちゃんと必要量を
食べているということです。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




パンくんは夕方になると
ケージに戻ります。




DSC_3451




(笑)



なんだこのオバチャンたちの
感覚の差(笑)



かたや
夏仕様の半袖



かたや
真冬の綿入りコート



建物内は室温が高いから



外に
出たばかりだと



半袖で
じゅうぶんなぐらい



・・・なのです。



これは栃木拠点も
同じだから



うちの者たちは



真冬でも普通に
半袖で外を歩いています(笑)





DSC_3452



パンくんを
車いすから降ろします。



DSC_3453




前足が使えるようになった
パンくんは



前足だけで暴れます(笑)



もともと鹿は
《前足キック派》ですからね




DSC_3455




前足だけで
しばらく立ったまま



なかなか
座ってくれませんが



パンくんの体は
支えていないと



バタン!
・・・と横倒しになって



頭を打ったりするので



ここは絶対に



パンくんを
離すわけにはいかんのです。




DSC_3456




オバチャンたち



「賢いから座ろうよ」
・・・とか必死で言ってますが



オレは座らん!



傍観者の私は
座らないパンくんを応援します(笑)





DSC_3462




5分ぐらい経つと



パンくんも疲れるのか
座ってくれます。



DSC_3459





・・・が
そこからまた少し時間が経つと



再び
立とうとするので



まだ油断はできません。




DSC_3461



落ち着いた
・・・と思ったみたいで



カバーを掛けたら




DSC_3463



わかりますか?



オバチャンたちの動きを
見透かしたように



中で動いてます(笑)




DSC_3465




寒くないように
《敵》に襲われないように



毛布屋みたいに
毛布を掛けてました(笑)




DSC_3466



あら・・・



ちゃんと
元に戻っとる♪


。。。。。。。。。。。。。。。。



パンくんが
ケージに戻ったころ



夕方18時半



私は《本日2現場目》になる
猫多頭飼育現場に



捕獲&引き取りに行きました。



夕方18時半とか
こんな遅い時間に



猫多頭飼育現場に行くなんて



普通じゃ
ありえないことなのですが



これには
理由があってね・・・



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




その現場の猫たちは
1年以上前に



飼い主の甥にあたる
オジサンに連れられて



何度かうちのTNR一斉に
参加していたのです。



その時



猫たちの状態がすこぶる悪く
全員やせ細っていて




シラミもわいていて



体からは
悪臭がただよっていて



あまりに
悲惨だったので



オジサンから
いろいろと事情を聞きました。



こ~ゆ~立ち入ったことは



一般の動物病院では
できないことで



自称・動物愛護家の



《図々しい》
私ならではのことかと思います。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




その時に聞いた話では
高齢の叔母さんが



不妊手術も施さないで



30匹前後の猫を
《室内で》飼っていて



人馴れしていない猫も多く



すでに
室内の環境は劣悪な状態



・・・とのこと



よくある
《猫多頭飼養崩壊》です。



うちが介入できる方法を
いろいろと話しましたが



「叔母の精神状態を考えると
このままで居させたい」



・・・と
介入を断られましてね



それで仕方なく
猫のことを思って



ロイカナセンシブルを
渡すことにしたのです。



シラミがわくような
国産の安価なフードじゃ



術後も
ええことにはならんですし



やせ細った子を見ると



せめて
消化吸収のいいものを



・・・と思うじゃない



その後



未手術の猫が
《残り》十数匹になったころ



オジサンがTNR一斉に
猫を連れて来なくなったので



心配になって
オジサンに電話をしました。



オジサンは
どんなに私が強く訴えても



「これ以上は
叔母を説得できないし



猫を捕まえることも無理だ」
・・・の一点張りで



どうしようもなく
それっきりになっていました。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




そしたら先週かな・・・



突然
司法書士の先生から



センターに相談がいき
うちにも相談がきて



この現場の
高齢の飼い主が



老人福祉措置扱いになった
・・・とのこと



『だから
あのときに言ったのに!』



叔母さんの心情しか
考えんかったオジサンに対して



私は腹が立ちました。



正直



『今さら知るか!』
・・・と言いたい気分だったし



私のことですから
《相談に乗る》にしても



とりあえず
言いたいことは全部言う!



最初は



司法書士の先生にも
ケンカ腰でモノを言いました。



・・・ところが
よくよく話を聞くと



家裁を通じて頼まれた
司法書士の先生は



飼い主である
高齢者のことだけでなく



そこにいる
猫のお世話にも通っておられ




司法書士の先生から
愛護の精神を強く感じたのです。



今までの私の経験だと
こ~いった福祉措置の場合



担当になった



弁護士や司法書士の
偉い先生たちは



ただただ《仕事である》
お年寄りのことだけやって



そこにいる犬や猫のことは



保健所やセンターなどの
担当行政任せなんですけど



今回の先生は
まったく違っていて



譲渡できそうな子に関しても



愛護ボランティアばりの
考えをお持ちで



いやぁ・・・参りました。



それなら私も



《多頭飼育崩壊現場からの
救出活動》として




できる限り協力しよう!
・・・と思い





夕方でも
夜中でも行きますよ



・・・となったわけです。







DSC_3467




現場は



長年のカケションと
掃除不足により



床も壁も
腐りまくっていました。



実際
床が抜けている場所があって



それを知らなかった私は



捕獲に夢中になり
片足が落ちて



死ぬかと思いました。






DSC_3469




古い家屋ですが



ここまで壁が腐るのは
普通ではなく



相当な頭数が
暮らしていた証拠です。



捕獲して驚いたことに
室内にいたのは



私が当時
聞いていた30匹の半分の



14匹だけで



その14匹全員に
耳先カットがあり



うちで
不妊手術をした子ばかりでした。



・・・と言うことは



手術をしなかった子は
なんらかの感染症になり



この1年以内に全員が
亡くなった



・・・ということです。



やはり



接種後も数年は
体内生成すると言われている



《生ワクチン》を
不妊手術と同時に打つことは



猫にとってのメリットが



ものすごく大きいことを
実感しました。



※※不活化ワクチンだと
1年しか効きません。






DSC_3471





《相棒T》が写ってます(笑)



この後《相棒T》は
隣の部屋で



ゴミの中に埋もれていた
毛のようなモノを見て



「猫が死んどる!」
・・・と私を呼びに来ました。



『じゃけぇなんねぇ??
しっかりしんさいや!』




猫多頭飼養崩壊現場では



ご遺体があることは
普通です。



・・・なのに《相棒T》は
いっつも驚いて怖がります。



踏むわけにはいかんので
移動させようとしたら



毛皮のストールでした。



良かった・・・
ホンマに良かった・・・



私だって極力
ご遺体は見たくないので



《相棒T》にバレないように
こっそり深呼吸しました。



とにかく
猫多頭飼養崩壊現場では



驚くほど
いろんな事が起きますが



騒がず静かに粛々と
猫を捕獲し



1秒でも早く
外に連れ出してあげること



これが大事です。





。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。





強烈な
オシッコ臭のする中



猫を捕獲した私たちは



鼻が
相当マヒした状態で



うちに到着しました。



そして
待ち受けていたカンちゃんに



キャリーのまま渡し



小部屋のケージに入れてもらいました。





DSC_3475




《猫多頭崩壊現場》から
猫を連れて帰ると



うちの部屋も
一気に臭くなります。



そのたびに私たちは



こんな臭いところで暮らしていた
猫たちのことを



不憫に思います。



日本中
あちこちに点在する



《猫多頭飼養崩壊現場》こそ



環境省の言う
《動物福祉の精神》に



最も反しているので



たとえ
個人宅であったとしても



環境省レベルで介入して



劣悪な環境に置かれた動物を
救い出して



環境のよいところで
暮らさせるべきじゃと



私なんぞは思いますがね






DSC_3476





糞尿のニオイが充満した環境で
猫を飼うことは



立派な《虐待》ですし



猫好きのすることでは
ありません!



猫はどの動物より
清潔好きな生き物です。



清潔で臭くない環境が
整えられないのなら



猫は
飼わないでください!






DSC_3477




床暖房が入っているので
小部屋も暖かく



『暑い!暑い!』
・・・と騒動して室温計を見たら



21℃かよ・・・



私ら人間には暑いけど


猫にはこれぐらいが
ちょうどええ・・・



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



私の体全体は臭いし
1秒でも早く洗い流したいので



お風呂に入ろうとしたら



オジサンが
先に入っていました。



誰も考えることは
同じじゃ(笑)




DSC_3478




風呂待ちの私のズボンの
ニオイを



廊下族のユキが
嗅ぎまくっていました。



もう一度言います。



【臭い部屋で
猫を飼わないでください】



掃除ができない人は
猫を飼う資格はありません。