犬猫みなしご救援隊
広島本部の近所の山には



野生の鹿がたくさん生息していて



夕暮れ時から
夜9時過ぎぐらいまでは



鹿たちが川の水を飲みに
山を下りて来て



道路を横断して行きます。



私たちは
交通事故に遭わなきゃええが



・・・と
いつもヒヤヒヤドキドキしています。



田舎=人が居ない
だから事故は起こさない



うちの付近を通っている人は
この考えの人が多いから



通る車はみなぶっ飛ばします。



そして
いつもその犠牲になるのは



動物たち・・・です。



それも
うちの近所だと鹿・・・です。



10月27日



私が鹿児島にいた夜に
事故に遭い



うちに来た鹿・・・





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保護した翌日
10月28日の早朝の様子




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前足も後ろ足も4本とも
自由に動かない状態でしたが



ことのほか右後ろ足は
おかしな方向に曲がり



骨が皮膚を突き破って
10cmほど出ていました。



感染症予防を行うと
同時に



人間界にあるもの



チモシーとか果物とか野菜とかを
食べる練習をしました。



鹿が
人家の近くに出てきたら



「農作物を食い荒らす」
・・・と人間たちは騒ぎますが



実は
野生の鹿ほど



人間界のものを食べさせるのに
苦労する野生動物はいないのです。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




11月9日
私が栃木拠点にいた早朝



広島本部に
新たな負傷鹿がやって来ました。





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見たところ
外傷が少ない・・・とのこと







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外傷がないのに
動けない・・・



一番イヤなパターンです・・・




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後ろ足の内側に内出血・・・





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脱肛もあり・・・



ますますイヤな感じです。




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先に保護された
負傷鹿パンくんの隣りに



寝かせましたが



まったくの無反応・・・



私の経験では
4~5歳かと思いますが



お腹が大きく見えるのは
妊娠ではなく



事故により
内臓を圧迫したことによる



ガスです・・・





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おそらく
内臓が損傷しているだろうから



ガス抜きの薬を飲ませ



痛みを取ることに専念しよう
・・・と決めました。







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ガスはたちまち抜けましたが
意識は戻らないまま



11月13日
うちに来て4日後



まるちゃんは
静かに息を引き取りました。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




まるちゃんが
うちに来た翌日



11月10日夜9時



またまた瀕死の重傷の鹿が
やって来ました。



この時点で



犬猫みなしご救援隊
広島本部には



うちの近所で交通事故に遭った
負傷鹿が3匹・・・



この数は異常でしょう・・・





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3匹目の子は
全身に傷がありました。




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私の中では傷はええ・・・
傷がないほうが怖い・・・



・・・が決まり事なので
なんとかなる気満々で



マリーの主治医だった
美濃輪先生にも



いろいろ聞いたりしました。





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けれど3番目の鹿
センターくんは



事故に遭った翌朝
亡くなってしまいました。



短期間に3匹の負傷鹿が来て
そのうちの2匹が亡くなり



うちの者たちも私も
先生たちも



みんな意気消沈しました。



・・・が



落ち込んだところで
なんの役にも立たんので



私は広島市に電話して



《鹿飛び出し注意標識》を
設置して欲しいと要望しました。



ひし形の黄色い
動物の絵が書いてある道路標識です。



その標識が
設置されたからと言って



運転マナーが向上するとは
思いませんが



無いよりあったほうがええですし



自称・動物愛護家として
なんらかの手を講じないと



ダメじゃと思うたんです。





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唯一
じんわり頑張っているパンくんも



骨が飛び出ると言う
大きな傷を負っていたので





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あっという間に顔も腫れて




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呼吸すら苦しそうになったり




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ポロポロのフンが
ベタッと固まったようになったり





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折れた部位が
一気に腫れてしまったり



いろんな事が起きました。



・・・が



人間界にあるものを
食べる練習をしないと



私は
手術には踏み込めません。



麻酔をかけて断脚したけど
術後に何も食べん・・・だと



予後不良で
死んでしまいますからね





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飛び出た骨のところに
青い薬を塗りまくって



ここで感染を食い止めようと
うちの者たちは


必死で
食い下がっていきました。




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パンくんは



食べたり
食べなかったり



いろんなことを繰り返しながら
保護から24日目



ついに私が



広島本部に
帰って来る日が来ました。






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私が帰った時には



パンくんは
すっかり人を信用していました。



『上出来!上出来!
よ~ここまで馴らしたね♪』



うちの者たちは



一歩先のことを読むことは
苦手ですが



やれ!と言われたことは
きっちりやってのけるのです。



こ~ゆ~とこが
信頼できるとこで



うちの強みなんですよね♪♪




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私は



柿やトウモロコシ
梨やリンゴやニンジンなど



パンくんのために
おいしいものを



みなしごバスに乗せて
持って帰って来ました。





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パンくんの足は
前も後ろも4本とも折れていて



おそらく
自力で立つことは無理です。





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パンくんは



まだまだ
万全な状態ではないけれど



人間界のものが
食べられるようになっていたので



イチかバチか
手術をする決断をしました。




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断脚&去勢手術後の
パンくん



去勢もしたということは
当たり前ですが



パンくんは
生涯うちで暮らすということ



私が生涯
パンくんに対して責任を取る



・・・ということです。





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手術によって
落としたパンくんの足です。






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こんなことになっていた
なんてね・・・



私だったら
その場で気絶しとる・・・



それにしても



こんな
ひどいことになっとりながら



感染せずに済んだなんて
すごいね・・・よかったね



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



鹿は麻酔の覚めが



犬や猫とは
まったく違うので



気になってかなわん私は



手術した日の夜は
パンくんのそばにいました。



術後10時間ぐらいは



モソモソ動いて
落ち着きませんでしたが



朝方には落ち着き始めました。



手術から12時間後の
朝7時



反すう動物が
長時間食べないのはマズいし



パンくんが食べそうなものを
与えてみました。





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食べました♪



術後の
この食欲を考えて



手術に踏み切るより先に



人間界のものを食べる練習を
重ねてきたのです。



これまでの私の経験で
学んだことです。






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どんぐりもポリポリ・・・♪



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これからは
立派な飼い鹿になるパンくん



立てなくったって



うちで暮らすなら
まったく構わんしね♪




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




うちに来て28日目
ずい分とツノが伸びましたが



去勢をしたので



これ以上は
もう伸びないと思うが



ど~じゃろ



そ~ゆ~とこも
私的には気になります(笑)



とりあえず・・・



めでたし
めでたしでした♪♪



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



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