今日5月13日の午後には
広島に向かって出発する予定でしたが

朝10時
たまたま私が出た電話が

日光市足尾の山中の
沼地にハマった野生鹿の保護依頼で・・・

『日本で鹿を助けられるのは
私しかおらんじゃろう』

・・・とまぁ

いつもの強気の考えで
やる気満々になりました。

・・・けど

私1人じゃ鹿はさげられん
※持ち抱えられない

田原君に
『行くよ!』・・・と声を掛けました。

・・・待てよ

私ら2人だけで行くと私も頑張るハメになる
それはちょっと無理・・・

山の中を歩いたあげくに
鹿を抱くなんて《お嬢様には》無理・・・

そ~だ♪♪
私には《善き友》がいた!!

『もしもし富田君?
今から日光足尾に鹿を助けに行くよ』

私が富田君を誘うときは
いつも《決定事》

富田君に
断る余地は最初からないのです(笑)


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


広島人の私が
栃木県に活動拠点を持って8年

足尾銅山の話は流し聞きしていて

実のところ
よくわかっていませんでした。

このたび
負傷鹿を助けに行ったお蔭で

足尾銅山跡地を
実際にこの目で見て感じ

『人間って
他の命のことなんか一切考えん
どこまでも欲深い生き物じゃ』

・・・とつくずく思いました。

※※このブログの最後に
足尾銅山の話を添付しています。



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かつての足尾銅山

銅を発掘し精錬する際に出る
鉱毒が原因で

こんな真っ赤な枯れ山になったんだそう・・・

山がこんなになるわけだから
生き物にも健康被害も出ますよね・・・

それを
こんなになるまでよく放っといたもんじゃ

そんなに銅が欲しいのか・・・

いろんなことを思いながら
山中へ


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車道はありますが
許可がなければ通れません。

鹿を助けるのに
許可を出さない行政はクソでしょう

もちろん許可を取りました。




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鉱毒で樹木が枯れ
ハゲ山になったせいで

雨が降ると土砂崩れが起きるみたいで
道路には石ころが散乱していました。

・・・だから私は

中国地方でよく見かける
山を削って作るメガ太陽光発電システムも

大反対してるんですよ

樹木を伐根したらタダの土
そんなもん雨が降りゃ~簡単に崩れますよ

あったり前田のクラッカー♪


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石ころに覆われていますけど
これ道路ですよ!

雨が降るたびに土砂が崩れ
石ころだけが残る・・・

福島原発20km圏内でも
山手の方はこんな感じに崩れていました。

福島はもともと地震が原因ですからね
普通に岩も転がっていたし・・・

私はあの頃の福島に
タイムスリップしたようでした。




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依頼者さんが
鹿がいる場所がわからなくなったので

私たちも車から降りて
負傷鹿を探しました。


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前を歩いているのは富田君!

若いから下り坂でも
ヒョイヒョイ先に行くんですよ

オバチャンはそ~はいかん
なかなか前には進まん!



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こちらは上り坂
下りも進まんが上りも進まん・・・

『福島が2011年でえかった・・・
今なら私しゃ~走れんし』

・・・とつくづく


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


探すこと1時間
依頼者さんが見つけました。

『鹿が見つかったの?』

「見つかりましたが
亡くなっていました・・・」

えぇぇぇぇ・・・

いつのときも強気の私は
《死んでいる》・・・という想像がつかないのです。

骨折していたらこれを巻こう
暴れたらこれでおとなしくさせよう

そして
田原君と富田君に運んでもらおう

車に乗せたらすぐにマダニ駆除剤をつけて
このシーツで体を巻こう

《生きている》ことしか考えてなかった私は
頭の中が真っ白なまま

依頼者さんの後ろをついて行きました。



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ほんとだ・・・

遅かった・・・

まだ子どもじゃね・・・

この私が歩いて沈まないわけだから
子鹿がハマるような沼地ではない・・・

車も通らない山の中・・・
もちろんどこも骨折していない・・・

毒のあるツツジでも食べたのかな・・・

ツツジは
毒があるのに美味しいみたいで

気をつけないとすぐに
山羊のこゆきも鹿のUPAも食べたがるし・・・



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そばにあった糞を見ると
消化不良っぽいね

鹿はそこまで水を欲しがらないしね
欲しがる理由があったのかな・・・

いずれにしても
この子はここでこのまま

誰かが食べて
誰かの命に代わっていけばええのかな

・・・かと言って

人目につく場所で朽ちていくのは
ちょっと・・・

やっぱり
連れて帰って火葬しようかな・・・

《死んでいる》
・・・という想像を1㎜も持っていなかった私は

ご遺体を直視しても
なかなか気持ちが決まらんかったです。



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「軽い!」
「毛質がUPAとぜんぜん違う!」

2人が声をそろえて言いました。

10ヶ月ぐらいの男の子で
まだタマも下りて来ていない幼獣でした。

UPAは
生後4ヶ月でもう去勢もしていたし

UPAは10ヶ月のころは
重くて重くて抱っこなんてできんかったし

UPAの毛は
つやっつやじゃし・・・

自然界で生きていく野生動物は
食べるものもじゅうぶんになく

命ギリギリ生きているんですね・・・

今日を生きるためだけに
そっと静かに生きているのに

邪魔者扱いするのはやめましょうよ・・・

撃ち殺すのはやめましょうよ・・・


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私は・・・

生まれ育ったここで
誰かの命に代わる選択をしました。

生きてさえいてくれればね
UPAの弟になってもらうつもりだったのに・・・

相当グズグズ言いながら・・・の決断です。

合掌

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


・・・ということで
広島への出発は大幅に遅れます。

足尾銅山の話です。
読んでみてください。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%B0%BE%E9%89%B1%E6%AF%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6