数年前から

みなしご救援隊
終生飼育ホームでは

【犬舎は満舎】

犬の引き取りは
【ストップ】

順番待ち状態に
なっております。

。。。。。。。。。。。。。。。。


なのに・・・
たまに

《順番が守れない》

ケースが
生じてしまいます。

私たちが
扱っているものが

壺や掛け軸なら
もちろん

順番は
守れるのですが

私たちが
扱っているものは

命です。

どが~も
こが~も

いかん時が
あるのです。

。。。。。。。。。。。。。。。。


昨日のこと

。。。。。。。。。。。。。。。。


同じ町内の

70代前半の
婆さんが

やって来ました。

普通に

郷原が
対応しました

10分後
戻って来た郷原が

私の顔を
見るなり

「私じゃ
判断できません」

・・・と
泣き崩れました

その様子に

『タダゴトじゃない』
・・・と察した私は

そこらにあった

みなしごジャンパーを
持つなり

階段を
駆け下りて行きました。

郷原は

ちょっとや
そっとじゃ

泣きません。

郷原は
15年前から

『泣くぐらいなら
動け!

死ぬほど
動いとる者には

泣くヒマなんか
ないんじゃ!!』

・・・と私に
言われていますから

。。。。。。。。。。。。。。。。


婆さんは
ガリガリの犬を

連れていました。

婆さんは
私に向かって

【満面の笑み】で

「この子を
引き取ってちょうだい

お金は
用意しとるから」

・・・と
上から言いました。

この言葉と
この態度で

私は

およそのことが
わかり

『無責任なこと
言うな!』

怒鳴りつけました。

私の言い方が
あまりにヒドかったので

婆さんは

瞬間で
凍りついてしまいました。

すぐ近くの
パドックで

ランをしていた
犬たちも

子ヤギの
こゆきも

ポニーの
マリーも

みんな
みんな

動きを止め

固まりました。

。。。。。。。。。。。。。。。。


郷原が

気を取り直して
やって来くると

この婆さん

郷原を見るなり
態度が一変し

「もういいです
連れて帰りますから」

・・と

強気な態度で
言いました

よく居るんですよ

【強い者には
従い

弱い者を
蹴落とす卑怯な人】

郷原がまた
泣き出しました

全貌が見えた
私は

婆さんの手から

犬を
つないでいた

リードを取り上げ

犬を
郷原に渡しました。

こうなりゃ

年上も
同じ町内も

クソも
ありません

『私は

人に
好かれるために

動物愛護を
やっとる訳じゃないので

嫌われて
上等』

婆さんに
詰め寄る方向へ

話を
持っていきました

婆さんの
言い分は・・・

。。。。。。。。。。。。。。。。


●【1年前】
県北の山に

捨てられていた
猟犬を見つけ

一緒にいた
小学生の孫が

「かわいそう」

・・・と言ったので
連れて帰った

●そのTき
すでに

室内に小型犬を
2頭飼っていたので

最初から
手一杯だった

・・・が

【この子が
かわいそうだから

保護してあげた】

そして

【軒につないで

たまには
散歩にも行っていた】

●【生かせてあげるのが
精一杯で】

不妊手術も
ノミダニ駆除も 
フィラリア予防も
混合ワクチン接種も
狂犬病予防接種も

何もしていない

●既定の
金額には

足りていないが

少しでも
ここ(みなしご)の

足しになるかと思い

なけなしの
お金を持って来たのに

ここ(みなしご)が

引き取れないと
言うのなら

この子は
このまま

山に捨てるか
保健所へ

連れて行く

●私が
拾った犬を

山に
捨てようが

保健所に
連れて行こうが

私の自由

誰にも

とやかく
言われることはない

特に

引き取ってもくれない
あなたには

何も
言う権利はない

。。。。。。。。。。。。。。。。


おとなしく
話を聞くと

婆さんは

こんな
オモロいことを

言うわけですよ

・・・で
私は・・・

。。。。。。。。。。。。。。。。


●「かわいそう」じゃ
動物は育たん

●飼い主に

使い捨てされた
猟犬が

やっと

「いい人に出会った」
・・・と喜んだ・・・

その気持ちを
思うと

いたたまれない

あなたは
畳の上では死ねん

==最後に==

●連れて帰って
この1年

あなたのしたことは

【保護ではなく
虐待じゃ】

帰れ!!!!!

。。。。。。。。。。。。。。。。


・・・と
いうことで

家族が
増えちゃいました


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私は
猟師が嫌いです。

ものすごく
単純な理由ですけど

生き物を

撃ち殺せる神経が
わからんのと

ほとんどの
猟師が

パートナーである
猟犬を

モノ扱いする
・・・からです。

この子も
また

理由は
ともあれ

使い捨てにされた
・・・みたいです


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猟師から
使い捨てされた子を

連れて帰って
1年

1年と言えば
長いよ・・・

【善いことを
やった気になったいた】

あの婆さん

この1年間
何しとったんじゃろう

こんなに
痩せさせて・・・・

これじゃ
まるで

保護したての
風貌じゃん・・・

こんな姿で散歩?
ありえん・・・

私は
この姿に

福島20km圏内が
重なり

婆さんのことが

どうしても
許せませんでした


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私の指で
想像してください

私は
態度はデカですが

手の大きさは
人並みです


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「まだ
欲しがりますが

もう少し
与えますか?

これ以上
食べたら

確実に
吐きますが」

郷原さんが
言いました

『お前が

この子じゃったら
どうや?

今まで

食べとうても
食べれんかったんで

確かに・・・

心音は

ちょっと
あやしいけど

この子は
それ以外

どっこも
おかしゅ~ない

病気で
痩せとんじゃない!

じゃったら

吐いても
ええじゃろ?

そんなことより

心を
満たすほうが

先じゃ』


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私は
このやり方で

福島の子を
育ててきました。

そして


うちに
残っている

福島の子たちは
みんな

落ち着き払って

食べものに
執着している子なんか

1匹も
おりません。

フードの

正しい摂取量
・・・なんか

緊急時に

何の役にも
立ちません

『食べたいだけ
食べりゃええよ』


                        
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あまりに
痩せているので

レントゲン並みに
骨がよくわかり

右肋骨に
一ヶ所

肋骨が
欠けていることが

わかります



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左肋骨は
問題ありません。

私の
写し方が

ヘタなだけです・・・



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もとより

命ある犬を

使い捨てにする
猟師は

許せませんが

自分で最後まで

責任を
とれんくせに

「かわいそう」
・・・だけで

保護しておいて

「あとは知らんぷり」
・・・は

もっと
許せません。




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あと何年

この子の寿命が
残っているか

わかりませんが

『今度こそ
安心してええよ

悪いようには
せんけぇ

もう1回
信用してみてや

・・・ね・・・』