NPO犬猫みなしご救援隊・代表ブログ・みなしご庵へようこそ

犬猫みなしご救援隊の日々の活動を通じて 一緒に動物愛護を考えてみませんか・・・

2019年09月

備前TNR一斉

9月18日(水)備前TNR一斉

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



岡山県備前市でのTNR一斉は
今回で2回目の開催です。

そもそも私が
2017年11月(第1回目)に

岡山県備前市で
TNR一斉をやろうと思ったのは

《TNR一斉界の先達さん》である
橋本さんの存在を知ったからです。

橋本さんは

1995年に起きた
阪神淡路大震災のとき

東京から岡山に移住して来た
同年代の尾崎さんに誘われて

私たちのTNR医療チームの
総監督でもある山口先生と一緒に

被災地のTNR活動を行われた
ボランティアさんです。

1995年当時

《怖くて被災地に入る勇気がなかった私》
・・・にとっては

雲の上の
またその上の存在の人です。

阪神淡路大震災が起きた頃の橋本さんは
被災地の猫だけでなく

地元・備前市日生地区の野良猫のTNRを
高い手術代を出しながら

《単独で》
バリバリやっておられてました

一番の協力者だったご主人が他界されたり
ご自身も足腰を痛めてしまったりで

今はもうTNRの道は
私たち後輩に譲られた感があります。

だからこそ
私たち現役世代の後輩たちは

先に道を開いてくださった先達さんに
安心してもらえるよう努力すべきじゃと

私なんぞは
生意気にもそう思っていて

前回2017年11月に
備前TNR一斉を開催したわけです。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


・・・が
前回の備前TNR一斉は

《野良猫を連れて来た人が手術代を支払う》
一般的なTNR一斉なのに

港あたりで餌をばら蒔いているくせに
イザとなったら

「うちの猫じゃない」と言って逃げる
無責任な餌やりも多く

まともに
手術代を払ってくれる人が少なく

その分うちからの持ち出し金が
かなりふくらみました。

それがわかっていた橋本さんは後日
集金に走ってくださったり

後輩である私にかかる負担を
少しでも減るように

奮闘してくださいました。

それから半年の月日が流れ

ど〜しても《再び》私たちに
TNR一斉をやってほしかった橋本さんは

うちからの持ち出し金がなくても済むよう

備前市役所に掛け合い
TNR一斉の予算案を提出しました。

・・・けれどこれがまた
《田舎町あるある》で

「猫ごときに市税が使えるか!」
・・・と反対する議員が出てきて

TNRの予算案はあえなく撃沈

それでも

ど〜しても《再び》私たちに
TNR一斉をやってほしかった橋本さんは

今度は
備前市役所の保険課健康係に

《TNRをするクラウドファンディング》
・・・を提案し

もともとTNR賛成派の
備前市の田原市長もそれに賛同し

備前市は《備前市のHP内で》

《TNRをするクラウドファンディング》
・・・に挑戦することになりました。

結果

TNRに対する
世の中の関心の高さを物語るように

わずか20日間で予定額の
200匹分の手術代100万円が集まりました。



いつだったか橋本さんから

クラウドファンディングに挑戦する
・・・との話を聞いた私は

『9月には実行できるかも』
・・・と予想して

すぐに桂代ちゃんに連絡して
執刀医を押さえてもらいました。

そ~は言うてもね


患者数の多い《人気の動物病院》の院長に
お願いするわけだから

何ヶ月も前から打診して
スケジュールを押さえる必要がありますから

実は
ここが一番難しいところで・・・



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


9月18日で
先生も押さえることができた私は

『あとは備前市がやるじゃろう』
・・・とノンキに構えていたら

備前市も《初めてのこと》で
広報・告知が大幅に遅れていることが発覚

なんとなんと動き出したのが

TNR一斉日の2週間前から
・・・という始末(笑)

無計画なことが超・得意で
出たところ勝負が大好きな私としては

逆に
ものすごくやる気が出て

岡山の渡辺さんに協力を頼みました。

岡山県の東に位置する田舎町で
独り奮闘する先達の橋本さんを

我々《若者が》
バックアップしようじゃないか!

《もう2週間しかない》と思うな
《まだ2週間もある》と思え!

なせば成る
なさねば成らぬなにごとも

成らぬは人の
なさぬなりけりじゃ!


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


9月18日(水)

備前市が
クラウドファンディングで集めたお金で

TNR一斉が始まりました。


DSC_2550-800x600




渡辺さんとこの姉さんが

「がんばれ備前!」・・・の
気持ちを込めて作った会場案内


DSC_2532-800x600



会場は

備前市役所日生支所
防災センターです。


DSC_2531-800x600




広く快適な場所を《野良猫のため》に
すんなりと貸し出す備前市

たいしたもんです。

私は前から言うとりますが

岡山県は東に行けば行くほど行儀が良く
西に行けば行くほど行儀が悪い

なぜなら

その岡山の西には
さらに行儀の悪い広島があるから

いやいや・・・これホンマの話ですけぇ!

岡山県の東に位置する備前市
バンザイじゃ!



DSC_2525-600x800


広報のための記念撮影

備前市の田原市長と・・・

背がこんなに違うのに
顔の大きさが同じとはこれいかに・・・


DSC_2524-600x800



顔の大きさはさておいて

ど〜ですか?
結構ええ空気が流れとるじゃろ

そんなこんなで私は
TNR一斉の日の午前中は

他の市町からの視察団に説明をしたり
マスコミからの取材を受けたり

なんだかんだ

グラウンドファンディングに挑戦した
備前市の取り組みを

広く一般に知ってもらえるよう
客寄せパンダになりきりました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


今回集まった84匹の猫の内
妊婦が2匹いましたが

子宮&卵巣に問題がある子は
なんとなんと0匹でした♪

停留精巣が1匹
ケンカ傷の処置が3匹 

栄養不足での補液が5匹
臍ヘルニアが1匹

横隔膜ヘルニアで開腹不可能が1匹

ノミはほとんどの猫にいて
マダニがいたのは2匹

ひどく蚊に刺されていた子が
数匹いました。



DSC_2526-800x600




両耳にポツポツとあるのが
蚊に刺されたあとです。



DSC_0001_BURST20190918094019672-800x600



瀬戸内海に面し
低い山がたくさんある温暖な町だから

やはり蚊も多いのでしょうねぇ・・・

猫も犬もタヌキもキツネも
すべての哺乳類は

蚊にさされることを《阻止するすべ》を
持っていません。

動物たちが蚊に刺されて
痒い思いをしないようにするには

私たち人間が
《蚊が生まれない環境を作る》

これしかないのです。

外に置いたままのバケツなんかは
雨水が入らないように伏せて置くとか・・・ね



DSC_2543-800x600



ノミに噛まれて
痒くてかいたのでしょうが

ノミ・マダニ駆除剤をつければ
こんなことにはならんです。

私たちのTNR一斉では

ノミ・マダニに3ヶ月効く
ブラベクトをつけているので

今は9月だし・・・今年は
ノミに刺されなくて済むかな・・・

この部分はキレイにして
得意の青い薬を塗りました。



DSC_2527-800x600



この子が臍ヘルニアです。

大柄なオジサン猫に負けず劣らず
ヘルニアもかなり大きく

派手にポッコリと出ていました。



DSC_2528-800x600



横に寝かせてこれだから
普通に歩いているときなら

もっとボヨ〜ンと
垂れ下がっていたハズです。



DSC_2535-800x600



整腹してもらいました。


DSC_2533-800x600



その臍ヘルニア整腹中の

千葉県柏市の
岡部獣医科病院の岡部院長


DSC_2534-800x600



この先生が来たら《とにかく早い》

東京都日野市の
きもと動物病院の木本院長

私たちの医療チームの先生たちは

みんな山口獣医科の卒業生だから
一様に仲良しさんですけど

とりわけ岡部先生と木本先生の2人は
大の仲良しさんです。




DSC_2537-800x600


お前たち同腹のきょうだいじゃろ
かわいすぎる♪


DSC_2538-800x600


お前たち父と息子じゃろ
かわいすぎる♪



DSC_2551-800x600



手術が終わった子たち



DSC_2552-800x600



「出してくれよ~~」

ガリガリやってみたけど
途中でまた寝ちゃったオバサン猫

かわいい♪


DSC_2553-800x600



お隣は若い子です。

若ければ若いだけ麻酔の覚めがいいので
この子は今夜にはもう

ごはんを食べて
走り回れる感じですね



DSC_2555-800x600



べっぴんさんじゃね♪

明日からは
美味しいモンをたらふく食べて

自分のためだけに生きんさいね♪


DSC_2548-800x600




今回84匹の猫に手術をしたので
まだ116匹分の予算が残っているから

次回の岡山備前TNR一斉は
12月か1月にやるとして・・・

・・・ってことは
岡部先生と木本先生に打診しなきゃ!

↑ ↑ 桂代ちゃんが(笑)

私が地元の人とTNR一斉の話を決めて
桂代ちゃんが執刀医を決める

私たちは分業しながら
仲良く全国TNR一斉を進めているのです。

私たち
まったく別の団体の代表をしながら

この関係がもう8年ですからね

前世は夫婦か恋人か
そんなとこでしょうね・・・(笑)

移動中

今日は朝4時から身じたくを始め

3時間後の朝7時には
岡山県備前市に向かって出発しました。

次は10月2日にある
埼玉県北本TNR一斉に合わせて

栃木拠点に来る予定です。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


昨日ラストの栃木拠点


DSC_2514-800x600


犬舎です。

音声がないから残念ですけど

犬たちは本日ラストの
《おやすみのおやつ》をもらったら

どんなに《人間たち》が
バタバタと片付けていようが

みんなトットと犬舎に戻り

救急車が通るとか・・・が起きない限り
朝まで静かに眠ります。



DSC_2515-800x600


動物たちが《安心して暮らせる》
うちの施設では

しっかりと静と動が分かれ
1日が終わっていきます。

エブリバデ〜また明日ね♪


DSC_2504-800x600


いよいよ

《令和の大改修》新・猫舎の
木材が入ってきました。

9月20日には柱を建てる予定です。

私のスケジュールと
柱建ての日が合わないので

さすがの私も
なんとかならんもんかと

自分の予定を見直たりしてみましたが
合わんもんは合わんし

柱建ては

そこに私がいることよりも
日和の方が断然だいじだと思い

そのまま9月20日でいくことにしました。

これまでの人生
《運》を頼りに生きてきた私は

なにはともあれ
《一粒万倍》の日は逃さんぞ!

・・・ということです♪




DSC_2518-800x600


次に栃木拠点に来たときには
どこまで進んでいるのかな

・・・と楽しみです。


DSC_2505-800x600



今月も猫庭のトイレ砂の交換も
無事に終えたし

今月も思い残すことは
なんもない!・・・かな



DSC_2512-800x600



栃木拠点のフィールドにある砂山

この砂山は何日
この姿を保てるんじゃろうかね

それも楽しみじゃ!

私は不妊手術推奨派です。

飼い主が特定されない野良猫は
TNRすべきだと本気で思っています。

季節によっては
私たちが行っているTNR一斉会場にも

たくさんの妊婦猫が来ます。

心苦しく思いながらも
私は堕胎の道を選択します。

堕胎を選択する私が言うのは
矛盾しているようですけど

私は《生まれて来た子猫》は
全力で守るべきだと思っています。

・・・なので
犬猫みなしご救援隊の施設では

うちの者たちが総力をあげて

年間何百匹もの
《生まれてきた子猫》を育てています。

子猫を育て
《その後その子を幸せにすること》が

いかに大変かを

私やうちの者たちは
身をもって経験しています。

昨日から私は
弱り切っていた母猫を優先するために

53gで生まれてきた赤ちゃん子猫を
24時間体制でお世話をしています。

それはとても大変なことのようで
赤ちゃん子猫から得るものの方が大きいから

私的には
まったく苦にもなりません。

53gでも生きようとする赤ちゃん子猫の
《今の姿》を見てください。

そして
【小さな命の重みを感じてください】



栃木拠点・9月16日

9月14日(土)
秋田TNR一斉が終わった翌日

私たちは宮城県仙台市の
猫多頭飼養現場を目指して

秋田市を出発しました。

いろんな思いがよぎる
仙台バイパスを通って仙台市内に入ると

大型車が通れない道が増えます。

みなしごバスは途中の焼き肉屋さんに
停めさせていただいて

あらかじめ頼んでおいた
《ちばわん田中号》に乗せてもらって

現場に到着


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


私が多頭をする場合
飼い主死亡・・・の場合を除くと

多頭の相談が来て
引き取り・・・もしくは不妊手術など

実際に《問題を解決するまで》は
数ヶ月かけます。

もちろんその間は

その問題だけに
時間を費やしているわけではなく

他の活動もやりながらですが

多頭の場合は
飼い主の《心の問題が大きい》ので

急いだってええ結果は生まれんし
時間をかけるのが私のやり方

今回の猫多頭飼養現場は
飼い主依頼ではなく

別居している娘さんからの依頼だったので

娘さんと綿密に連絡を取り合いながら
《数ヶ月という長い時間をかけて》

この日を迎えたのです。



DSC_2462



猫多頭現場は
木造モルタル2階建ての住宅だったので


DSC_2463



猫は余裕で
1階2階を行ったり来たり



DSC_2464



オジサン&オバサンはヘロヘロ(笑)
オバサンは気分的には20㎏減

猫36匹を残さず捕まえて

みなしごバスまで
ちばわん田中号で2往復



DSC_2465



20㎏も痩せた私は疲れ果てて

2巡目のケージを
田中号からみなしごバスに

積み替える余力もなく

『このまま栃木拠点に行く案は
ど~じゃろうか』・・・と提案

《善良な友人》の桂代ちゃんは快諾♪

↑ ↑
たぶん・・・私と離れたくない(笑)



DSC_2469



『一緒に自撮りするか?』
・・・と私が言ったら

「いいですよ!」・・・と
この照れた顔(笑)

桂代ちゃんからは

「ブログには役に立ったと書いてくださいよ」
・・・と言われけど

う~~~~ん
それはど~かな・・・

私はそこまで《お人よし》じゃないし
どちらかと言えば《イジワル》じゃし(笑)

・・・けど
翌日は朝早くから仕事なのに

最後まで
付き合ってくれる人はそうそうおらん

結局

桂代ちゃんたちが猫たちを降ろして
栃木拠点を出たのは

夕方6時を回っていたからね・・・

そこから横須賀まで
帰らにゃいけんわけじゃし

実際は

とっても助かったし心から感謝しとります。
田中さんには・・・

えへっ・・・(笑)



DSC_2475



36匹の猫たちはひと晩
静かに寝かせて



DSC_2484



翌9月15日(日)
仙台猫多頭現場の子たちも

他のTNRの子たちと一緒に
不妊手術


DSC_2474



不妊手術をしないのは
子猫4匹だけ

お前たちはちびっ子だから
明日はワクチンだけして

お母さんが手術が終わるのを
おとなしく待ってるんだよ♪



DSC_2486



手術が始まりました。

その間
私は診療所内で

秋田TNR一斉で使った注射針やワクチン等を
ゴミ処理するための分類作業



DSC_2487



注射針やワクチン瓶は医療ゴミ
ワクチン箱等は事業ゴミ

《分類作業》ったって
たったこれだけのことですが(笑)



DSC_2488



やはり
未去勢のオス猫が複数匹いると

ケンカは絶えないようで・・・


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



今現在
《室内で多頭飼養》をしている人で

自力で地道に
不妊手術を施そうと考えているなら

オス猫から先に手術をすべきです。

「子どもを産むから」と言って
メス猫から先に避妊しようとする人がいますが

それは大きな間違いです!!

メス猫の避妊が終わっても
オス猫の去勢が終わってなかったら

避妊されたメス猫相手に
オス猫が《お構いなし》に交配行動を起こし

メス猫のストレスは増すばかりだし

オス猫を去勢すると
まずオス猫同士のケンカがなくなるし

尿臭がグッと減るし
ええことだらけですからね!



DSC_2490




多頭飼養現場の子は
基本は近親で生まれた子たちだし

栄養的にも精神的にも
余裕がない生活を送って来ていたので

環境を変えたら(引き取ったら)

落ち着くまで不妊手術を待つよりも
1日でも早く不妊手術を施して

術後から数日間
皮下補液を施すべきなのです。




DSC_2493



手術が終わった
仙台猫多頭現場の子たちが移動したので

一気にケージが増えた
栃木拠点



DSC_2495



こ~ゆ~のを見ると
新・猫舎の完成が待ち遠しいですねぇ・・・


DSC_2496



こちらは夜の子猫部屋

子猫たちは
夜になると全員ケージに戻して

しっかり夕飯を食べさせて寝かせます。

朝も
しっかり朝ごはんを食べてからでないと

ケージから出さないようにして
食餌量の管理をしているのです。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


不妊手術の必要性


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



昼間に
埼玉県から来た母猫の様子がおかしい

・・・と言うので見に行くと

子猫のお世話もしないで
難しい顔をしてうずくまっていました。



DSC_2498



この母猫は大きなお腹を抱えて
こんな状態で道にうずくまっていたそうで

餌やりの話だと
「前も産んだけど育たない」

見るに見かねたボランティアさんが
保護して連れて帰ったら

昨日の朝早くに1匹出産して(死産)
続けてもう1匹出産したんだそう。

2番目に生まれた1匹は
生きていたけど

母猫が
胎盤がつながったままの状態で

動きを止めてしまったため

急きょ
うちに終生依頼で来たわけですが

埼玉県からうちに来るまでの時間も
うちに来てからも

いっこうに
自分で何もする気がなかったので

私が胎盤を引っ張り出して
処理しました。

へその緒を切った後の子猫を渡しても
伏せたまま動きませんでした。




DSC_2499



うちに来たときに

母猫とはへその緒でつながったまま
ぶら下がった状態だった子



DSC_2501


前足は
なんとか形成されていましたが

後ろ足は未形成でした。


・・・が私の経験上

『これは成長できる範囲じゃ』
・・・と思いました。


。。。。。。。。。。。。。。。。


母猫が動かない原因を
《確定させるため》に

お腹を触ると
まだお腹の中には2匹いました。

やっぱり・・・

すでに生まれていた子が未熟児だし

母猫の子宮が
子猫を育てる元気な子宮でないことは

明白でしたが

実際に生まれて
《生きている子》がいるわけだし

このままだと母猫の命も危ういし

悩みに悩んだあげくに
帝王切開を選択しました。

時刻は夜7時過ぎ・・・

帝王切開で生まれてきた未熟児の子を含め
育てるのは私です。

願いもむなしく
1匹は変色して子宮内で亡くなっていて

1匹は呼吸はしなかったけど
心臓が動いていたので

人工呼吸をしました。

この子もやはり
後ろ足は形成されていませんでした。





DSC_2510


この2匹目の子も
夜中の12時過ぎには




《落ち着いた》自力呼吸が
できるようになったので

そのまま少し静かにさせて


夜中の2時に
初めてミルクを飲ませてみました。




DSC_2503





最初の子は男の子で
体重は67g


次に生まれた子は女の子で
体重は53g


100gがボーダーなので
かなりの未熟児です。

そして

2匹とも早くも胎便を出しましたが


量はごくわずかで
正常児の1/5ぐらいでした。

2匹が頑張っている以上
私もたゆまず努力をしますが

正直
なんとも言えない気持ちです。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




私は全国の《餌やり》に言いたい!

餌を与えたいなら
不妊手術&ワクチン接種などの《医療も施す》

それをしないなら餌も与えない!

・・・と
どんなに言っても

無責任な餌やりは耳を傾けない

・・・ならば私たちが


飼い主が特定されない野良猫を
助けて行こうと思うなら

やっぱ・・・
TNR一斉をやっていくしかないなぁ

・・・と痛感


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


生後2日目のちびっ子兄妹


DSC_2511



ミルクを0.2ccぐらい飲み
同量程度のオシッコも出ます。

飲めば出るので
あとは吸収力の問題かな・・・

そして今朝の母猫ですが

卵巣&子宮を取り出したこと
抗生剤や点滴を入れたことなど

いろんな要素がプラスに動いて
驚きの回復を見せています。




DSC_2508



スッカリ顔色がよくなり
まだ早いと思っていたごはんも完食♪


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


さて私は明日の早朝
栃木拠点を出発して

9月18日(水)にTNR一斉をするために
岡山県の備前市を目指します。

絶賛子育て中の800gの子どもと
67gと53gの子猫と一緒に・・・

あとは・・・

田原君が「情が移って手放せん」と言って

栃木拠点で降ろさなかった
岡山の猫や瀬戸の猫も一緒です。

なんか毎回毎回
田原君は

道中お世話したぐらいで
「情が移って手放せん」と言います。

しかも《あんな顔して》ね・・・

私・・・思うんですけど

なにげに田原君は
多頭崩壊するタイプですよ・・・怖い怖い!


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


犬猫みなしご救援隊の活動を
支えてくださる

2020年度の
賛助会員を募集しております。

募集期間は6月1日~11月30日

お申し込み方法は
https://minashigo.jp/supporter/


ネットが苦手な方は
直接お電話ください。
082-812-3745

お申し込み後に
入金が確認できたら
自動的に登録完了になります。

秋田TNR一斉

第5回・秋田TNR一斉


DSC_2446-600x800



秋田猫多頭飼養現場の相談から
TNR一斉をやる話になり 

気がつけばもう5回なんですね・・・

秋田県は
獣医師会のチカラが強い県で

獣医師会に頭が上がらない行政としては

私たちのように安価な金額で
なおかつ《親切な不妊手術》をする者は

獣医師会が不機嫌になるから
来て欲しくない!

・・・と
そう思っています。

都心だとそ〜でもないけど
地方だとまだ○○会みたいな

つまらん《権威》が
はびこっているから

全国をTNR一斉で回っていたら

その地の獣医師会から意地悪されるのは
普通にあることだし

こ〜なるとアマノジャクな私は
余計に行きたくなるわけで

来春の《秋田TNR一斉》の予定も
もう決めちゃった(笑)



DSC_2431-800x600


会場は
いつもの広く快適な遊学舎

広いと嬉しいけれど
逆にレイアウトに悩んだりして

人間って
おかしな生き物ですね(笑)



DSC_2434-800x600

DSC_2445-800x600

DSC_2447-800x600

DSC_2437-800x600


今回の執刀医は

東京都日野市の
きもと動物病院の千葉獣医師と


DSC_2442-800x600



&西那須野いぬねこ里親会の
富田獣医師の

《東北コンビ》です。

東北コンビって
私が勝手に名付けてるんですが(笑)

毎回毎回
執刀する獣医師が変わるより

固定した方がボランティアさんたちも
気心が知れてやりやすいだろうし・・・ね



DSC_2448-800x600


《東北コンビ》の先生は2人とも
TNR専門でやってるわけじゃなく

獣医師として
自分の仕事を持ちながらの

TNR一斉に参加してくださっているので
私の気持ちの中では《常に》

『無理を言って悪いな』
・・・と思ってるんですよ。

そ〜ゆ〜態度をしてないだけで・・・



DSC_2449-800x600



そうそう
今回の秋田TNR一斉では

このお方は
珍しくホンマに珍しく

明日死ぬんじゃなかろうか
・・・と心配になるほど

バリバリ動いていました。



DSC_2444-800x600


桂代ちゃんの旦那さんでもある
田中さんの《器具洗い》は

利にかなっていて

何年も前に私は
田中さんの洗い方を見て

《丁寧に早く》洗うやり方に感動して

それからはもちろん
私もその洗い方をしていますし

今でも私は自分がやるより
田中さんの《洗い》の方が信用できます。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



今回の秋田TNR一斉では
問題を抱えた状態の妊婦が多く

やはり
《ストレスだらけの現代社会》で

猫に妊娠・出産させることは
絶対にダメだ!と痛感しました。


DSC_2443-800x600


この子の子宮は水腫でした。
お腹が痛かったじゃろ〜て・・・

でもまぁ水腫だと
こうして写真をUPできますが

問題のある妊娠の子宮は
常識の範囲を越えるのでUPできません。

会場ではボランティアさんたちには
ちゃんと見せて説明しますけど

みんな

そりゃ〜そりゃ〜
なんとも言えない気持ちになります。



DSC_2436-800x600


この子は妊娠末期かと思うほど
お腹がパンパンでしたが

子宮内で胎児は成長しておらず

取り出した1kgもある子宮の
ほとんどが膿でした。

もし・・・餌やりさんが
《産ませる選択》をしていたなら

いずれ子宮が破裂して
この子は命を落としていたと思います。




DSC_2435-800x600




陰部から
流れ出ていた膿です。

最初に見たときは
回虫かマンソンかと思いました。

まさか
流出した膿だとは・・・


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


最近は

妊娠と蓄膿が
合体している子宮をよく見ますが

妊娠した後に蓄膿になったのか
蓄膿症だったのに妊娠したのか

いずれにしても
いい結果にはならんですよね

子猫を産ませて育てさせること

これをヨシとするのは
今は昔の物語

現代のような
ストレス社会に生きる猫にとって

妊娠・出産は《百害あって一利なし》

私は
つくづくそう思います。


DSC_2450


この子は妊婦でもなく
状態もぜんぜん悪くなかったけど

乳腺がボコボコに腫れていたので

妊婦・出産を繰り返していたけれど
子どもが育たず・・・の

悲しいケースだったんだろうと思い

『これからは
自分のためだけに生きんさい』

強く願いながら皮下補液をしました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


TNRが終わってから
会場の近くのトンカツ屋さんで

秋田のボランティアさんたちと
一緒に夕飯をいただきました。

見てたら
秋田のオバチャンたちは

絶え間なくよ〜しゃべるけど
それ以上によ〜食べる!

私も桂代ちゃんも
たいがいよ〜食べますが

その私らが感心するぐらい
よ〜食べる!

昔から
よく食べる人はよく働くと言いますが

ホンマにその通りじゃと思います。

私は子どもの頃から

よ〜食べて
よ〜笑って
よ〜怒ってました。

不良少女時代なんか

『ケンカでも男には負けんで!』
・・・と大口をたたいていましたが

『メシも男よりか喰うで!』
・・・と威張っとりました。

それが私の今の活力じゃと思うとります。

昨夜の夕食会で一番よ〜食べたのは
一番年上の近藤さんで

さすがの私も桂代ちゃんも
まったく歯がたたず降参でした。

その近藤さん

今朝は早うから
みなしごバスのとこまで来て

私と田原君の朝ごはんと
お猿さんたちのブドウを袋いっぱい持って

「私しゃ〜もう年だからね

TNRのたんびに毎回
これが中谷さんとの今生の別れかもな

・・・と思うとるんですよ」

などと驚きの発言!

(笑)いやいや近藤さん
なにをおっしゃいますやら

昨日もトンカツ屋さんで
ご飯のおかわりをしたのは

近藤さんだけですよ!

あれだけ食べられりゃ〜
まだまだイケますよ(笑)

人間も猫と一緒
食べるうちが花じゃけぇ

しっかり食べて
イヤなことなんかぶっ飛ばして

張り切ってやりまひょ♪


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


さて私はこれから

宮城は仙台の猫多頭飼養現場に行き
猫を引き取って

それから
栃木拠点に戻ります。

宮城県仙台市・・・

私の《本気の》動物愛護の人生は
ここから始まったのです。
お知らせ
東日本大震災記録本
【鼓動】
絶賛発売中
『NPO法人 犬猫みなしご救援隊公式チャンネル』のチャンネル登録よろしくお願いします。
住所
コールセンター
080-3522-3745


広島本部

〒731-0234
広島県広島市安佐北区
可部町今井田690-1

FAX:082-815-2711

栃木拠点

〒325-0014
栃木県那須塩原市野間
308-1

FAX:0287-74-5038



中谷PCアドレス
nakatani@minashigo.jp
社会貢献支援財団


平成24年度
「東日本大震災における
貢献者表彰」で
NPO法人
犬猫みなしご救援隊が
受賞しました。
振込口座
支援金は

<銀行口座への
お振込をご希望の方>

■東京三菱UFJ銀行 
広島支店
普通預金 0348748
特定非営利活動法人 
犬猫みなしご救援隊 
理事長 中谷 百里

■広島銀行 安(やす)支店
 普通預金 3102619
NPO法人 
犬猫みなしご救援隊

■ジャパンネット銀行
 本店営業部(001)
普通預金 3989953
特定非営利活動法人 
犬猫みなしご救援隊

<郵便振替口座への
お振込をご希望の方>

■口座番号: 
01320-2-47269
■口座名義: 
特定非営利活動法人 
犬猫みなしご救援隊

まで
宜しくお願いいたします。

記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ