バルサの子どもたちは
日に日に大きくなり

7匹が

わらわらわらわらと
動き回り

踏みそうで蹴りそうで危険です。
・・・ってんで

もう少し
エリアを広げようと

在来パドックの中に
バルサ一家専用パドックを作りました。



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仔犬たちが
ほかの犬から攻撃されないように

歯が入らない
丈夫なフェンスで仕切りました。




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お母さんの心配も
よそに

仔犬たちは自由を満喫


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バルサも
エリア拡大は嬉しいみたいで

狭いながらも
わが庭を満喫♪♪



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外で
排泄できるようになったので

きれい好きの野犬としては

さらなる
快適暮らしができるでしょうね



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うちの者たちは
仔犬のかわいさに捕まりまくりで

同じような写真を
何枚も何枚も撮っています(笑)



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確かに
仔犬たちはかわいい♪♪

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



一家の物語



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2018年1月14日

バルサの子育ての場所を
ようやく発見し

仔犬たちを保護しました。


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野犬歴10年以上の
お父さん犬に阻止され

その日は
バルサの捕獲は失敗・・・

翌1月15日

作戦をかえて挑み
母犬バルサを捕獲しました。



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その後

1匹になってしまった
お父さん犬の捕獲が

ますます難しくなりました。

お父さん犬を
確実に捕獲するために

お父さん犬の行動範囲を調べ

1日の動きから
捕獲の作戦を立て

そのとおり決行していたら

大寒波が那須地方を襲い
雪が降り続きました。

その雪のせいで

せっかく慣らしていた
お父さん犬のえさ場に

別の群れが
食べ物を求めて来るようになり

単独のお父さん犬は
追い出されてしまいました。

またまた
作戦を変更するしかなくなりました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


お父さん犬を捕獲するために
手伝ってくれていた

近所のお姉ちゃんや
うちの者たちの努力が

報われるときが来ました。

バルサの保護から
25日目

2月9日夜7時5分

氷点下になった那須の夜に
お父さん犬が姿を現し

3番目の作戦どおり
捕獲できました。

そのとき

私的には
転げた自覚はまったくないけれど

手のひらと
ヒザをすりむいでいます(笑)



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捕獲したばかりの
お父さん犬

10年も野犬していた犬を
安全かつノンストレスに

美しく
捕獲できたので

私としては
涙が出るほど感動しました・・・




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去勢手術が終わった
お父さん犬

この手で
10年以上も歩き続けたんだね・・・

この10年

いっときも

心が
休まるときはなかったでしょうね・・・



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いろんなところで
残飯的なものを食べてきたので

歯に歯石や着色は
見られませんね。

※安価なドックフードを食べていたら
歯石がヨロイのようにつき
ボロボロの歯になっていたでしょう



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体中に草の種(ホイト)


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できるだけ取り除きました。

野犬だしね

お父さん犬が生きてる限りは
もう触れないでしょうし・・・



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私なりに
ピカピカにしました。



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「逃げないように」・・・と

田原君が
クレイトのドアを結束しています。

そこまでしなくても
クレイトはロックしているし

仮に

クレイトから逃げたとしても
うちの診療所内だし・・・

・・・でも

「絶対」という言葉がないのが
愛護の世界ですから

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


2月10日
栃木拠点TNR一斉の朝



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お父さん犬は
クレイトに入ったまま

うちの放浪犬たちに
追いかけられながら

バルサたちの待つ
犬舎へ・・・



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お父さん犬が
手の届かないところに行ったので

放浪犬たちは
あきらめたようです。

はい解散(笑)



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『そんなとこに置かん!
そのまま中に入れて!』

的確な指示♪♪



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「そこに仔犬がおるのに
クレイトのまま入れるんか?」

・・・と
田原君が生意気に反論

『当たり前じゃろ?

このまま入れんと
お父さん犬が怖がるじゃん!

心配せんでも

こんな大きな
クレイトが入ってきたら

仔犬らは
犬舎内に逃げるわいね!』



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お父さん犬
到着


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仔犬たち

初めて見る
お父さん犬の姿に

「誰?誰?このオッチャン」

小さくても犬ですねぇ・・・
ニオイを嗅いで大忙しでした(笑)

お父さん犬は
「チロくん」と呼ばれていましたが

うちで『チロ』と呼ぶと

隣の犬舎の
「シロ」がシッポをふり

変な感じなので
お父さん犬は改名

お父さん犬の名前は
バルサつながりで「ヨゴ」になりました。

わかる人にはわかる
バルサつながりです(笑)




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「知らないオッチャン」は
いるけど

子どもたちは

いつも通り
ごはんを食べました。



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犬舎の中

お父さん犬ヨゴは左端にいます。

ヨゴのごはんは
仔犬たちが「いただき♪」



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私が近づくと
ヨゴが緊張するので

時間をおいて
静かに近寄りましたが



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バレた(笑)



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庭で遊びながら

そのまま授乳に入った
バルサ母子の後ろには

くつろぐ
お父さん犬ヨゴの姿が・・・




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去勢手術を終え
目覚めたときお父さん犬ヨゴ

キミのひとみに映るものは
なに?